ボート免許実技でも聞かれることのある海の上の信号~航路標識~

海とボート

ボート免許試験でも出題範囲になっている航路標識ですが、中央分離帯や案内板などの存在しない海上を安全に航行するために必要不可欠なものです。海上では各船舶が海図を利用して、自船の現在位置を把握しながら航海を続けて目的地に向かっています。海図をみれば海の深度や暗礁や浅瀬など、過去に船舶が座礁したり、沈没したりした経緯のある危険な海域などの情報も、記載されています。航行するべき航路なども記載されていますが、同時に航路標識の位置なども記載されているのです。

陸地に接近していない場合では大海原では目につく参考になるべき構造物などを探索するのは困難です。反対に陸地に近接すると、深度などの問題で危険な海域も存在します。どのような場所にあっても、船は現在位置を絶えず把握しています。電子機器などが存在しない昔では太陽や月明かりを頼りに位置の把握を行ってきました。電子機器の発達した現在では、電波機器を駆使すれば現在位置を把握するのは容易です。しかし海上では船舶の規模を問わず数多くの船が、限定された海域を数多く行き交っています。安全に航行するには航路標識を順守することも重要です。

代表的な航路標識は大きく分けると、光波標識と電波標識に分かれます。光標識は光により視覚的に認識を促すのが特徴で、最小光達距離5海里とされています。1海里は1.852㎞とされているので、夜間でも10㎞弱の距離からでも死人出来るほどの光の強さが必要です。さらに光波標識は夜間用と昼間用とに分かれます。夜間用の代表的なのは、灯台です。灯台は変針点や港湾の位置を示すために、岬や島、防波堤などに設置する施設で夜間は光線を発します。昼間用の浮票などは光を発することなく、昼間に船舶にその存在で現在位置の情報を与える趣旨で設置されています。

航路標識のなかでもうひとつ大事なグループである電波標識は、電波を発信してその反射から現在地などを把握させることを特徴にしています。例えばAIS信号所の場合、船舶の自動識別装置受信機の地図画面上に、航路標識を象徴させるシンボルマークを表示させる信号を発します。これらの他にも船舶通航信号所と言う、船舶の安全な航行に必要とされる情報を、レーダーや無線電話・自動識別装置など総合的な手法を駆使し船舶の動向などを提供する施設も設置されています。このようにボート免許でも重要な意味合いをもつ航路標識は、日本全国で5200以上も設置されているのです。